時を旅する道具は、タイムマシンだけではない。/新生紙パルプ商事【キャッチコピーの公式化】
こんにちは。
いつも私のブログを見て頂き、ありがとうございます。
今回のキャッチコピーは、
時を旅する道具は、タイムマシンだけではない。
広告主は、新生紙パルプ商事さんです。
今回は、キャッチコピーの意図をより分かりやすくするため、ボディコピーも合わせてご紹介します。
赤茶けた祖父の日記。
古ぼけた子どもの頃の愛読絵本。
図書館に眠る町のいつかの史料。
頁をゆっくりめくっていると、
その時代に遡ったような気分になることがあります。
きっと紙は情報といっしょに時間を閉じ込めている。
きっと人は絵を描きながら、
文字を記しながら「いま」を刻もうとしている。
私たちはこれからも紙を届けることで、
人々の歴史を支えていきます。
ボディコピーはここまで。
タイムマシンと聞くと、ドラえもんのタイムマシンやバック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンをつい思い浮かべてしまいますが、ここでは「紙」という道具で表現されています。
昔から蔵書されている史料や、自分が子どもの頃の絵本など、ページをめくることでその時代に遡ったかのような気分になる事がありませんか。
紙はきっと、そういう時代感を閉じ込めている。
それをタイムマシンという表現で書かれているのです。
このキャッチコピーを手掛けたのは、TBWA/HAKUHODO所属でクリエイティブディレクター・コピーライターの細田高広さん。
この他にも、同クライアントにて
「紙の上は、ときどき、地球より広い。/新生紙パルプ商事」
「別れた恋人からの、メールは消せても手紙はなぜか捨てられない。/新生紙パルプ商事」
という、印象的で共感の出来るコピーを手掛けられています。
今回のキャッチコピーを私なりに公式化してみると、
『過去・現在・未来の軸を追加してみる』
となります。
現在の状態だけで考えるのではなく、それが作られた過去やこれから先に作られるであろう未来も含めて視点を増やす事で、ストーリー性を持たせる事が出来ます。
子どもの頃に買った絵本は、その時点では新品ですが、成人してから改めて手にとると、時代感を感じるもの。
その感じた事をコピーに上手く取り入れた事が、このキャッチコピーを味わい深いものにしているのだと思います。
ぜひ、参考にしてみて下さいね。
【あなたが動かしたいと思った人を、必ず動かせるコピーを】
それではまた、次回のテーマでお会いしましょう。