KAGO creative-idea’s blog

アイデア発想力を高めたいあなたのための、「型」「公式」を『知る』『実践する』ブログです。

キャッチコピーを考える上での、人と違う切り口の見つけ方【3選】

こんにちは。
いつも私のブログを見て頂き、ありがとうございます。
今回は、キャッチコピーを考える上でとても重要な、人と違う切り口の見つけ方について書いていきます。

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なぜ、人と違う切り口が必要なのか。
それには、ある前提があります。
「あなたが考え付いたその切り口は、すでに他者が考え付いたものである事が多い」という事です。
毎日生活している中で接触する情報の数々。
あなたは今朝見た広告や情報、どれぐらい覚えているでしょうか。
おそらく、ほとんど頭に残ってはいないのではないでしょうか。
全ての情報をとても覚えきれないぐらい、日々情報が発信されている今。
頭に残っていないという理由のひとつとしては、その情報が「すでにどこかで見た・聞いた事のある切り口になっている」事もあると私は考えています。
それだけ今の情報化社会の中では、人の頭に情報を残してもらう・記憶しておいてもらう事は非常に難しいのです。

だからこそ、「人と違う切り口で、相手の心に深く刺さる伝え方」をする必要があります。
切り口の重要性について、ご理解頂けましたでしょうか。

今回はあなたにも馴染みのある「遊園地」を参考テーマとして書いていきます。
それでは一緒に、その切り口の見つけ方を見ていきましょう。

①鳥の目で考える

鳥の目というのは、マクロ的な視点で空から鳥が見下ろすように大所高所から全体を俯瞰しながら物事を捉えるという事。
「木では無く森を見る」という考え方も同じです。
俯瞰で捉える事が出来れば、客観的にサービスの立ち位置を把握する事も出来るので、価値を考える際に初めに取り組んで頂きたい捉え方です。

地域の広さで考える

  • 日本の遊園地の中で、最もリピート率が高い。
  • 世界の遊園地の中で、1番の高さを誇るアトラクション。
  • 大阪市の遊園地の中で、最も訪日外国人の利用者が多い。

このように、日本で・世界で・大阪市というそれぞれの広さで考える事で、「特徴となってくるウリ」が変わってきます。
どこで区切るのが、一番相手に響くのかを選択しやすくする事が出来ます。
価値を感じてもらう一つのポイントとしては、「一番(No.1)」「限定感(オンリーワン)」を見つけ出す事。
「一番」は、安心感・信頼感を相手に与える事が出来る大きな価値です。
「限定感」は、そのサービスでないと味わえないという希少性を伝える事が出来ます。
という事は、「一番かつ限定感」がある伝え方が出来れば、その価値を最大化出来るという事になります。
サービスの中で、このポイントを押さえられる「広さ」を考えてみて下さいね。

遊び・娯楽というジャンルの広さで考える

  • 家族で遊びに行くなら、シーズン毎に一度は行きたい。
  • 有給休暇をとって子どもとリフレッシュしたいあなたに、束の間のご褒美。
  • 晴れた日のドライブ帰りに、トワイライトパスで遊びの締めくくり。

遊園地という切り口では無く、遊び・娯楽というようにジャンルを広げて考える事で、視野を広げて特徴・ウリ・利用シーンを見つける事が出来ます。
そしてその遊び・娯楽と競合するのではなく、協調するという考え方が大切だと私は考えます。
先程のコピーにあった、「ドライブ帰りに、トワイライトパスで遊びの締めくくり」。
このように協調する事で、遊び・娯楽を楽しむ幅が増え、体験した物事への満足度はより高まります。
掛け合わせる事で、相乗効果が出てくるという事ですね。

②虫の目で考える

鳥の目とは逆に、ミクロ的な視点で虫が地上から見上げたりまわりを見渡しながら身近な物事を捉えるという事。
鳥の目だけでは見えてこない、身近な所・シーンで感じる価値を虫の目では見る事が出来ます。

サービス提供者目線で考える

  • この遊園地に来てくれる人が、みんな笑顔で帰っていってくれる事が、何よりの喜びです。
  • 演者として働いている私も、年間パスで楽しんでいます。

企業・サービス自身(擬人化など)・働いている人としての切り口にする事で、身近な人がどのように価値を捉えているか、その価値がどのように相手に響くかを見つける事が出来ます。
特に遊園地の場合は、現場で働いているスタッフ目線で考えていくと、価値を無数に見つける事が出来ると思います。
アトラクション毎に見ていくだけでも、そこで体験する人のストーリーや体験談はたくさん出てくるでしょう。
そして体験談×体験談を掛け合わせる事でも、相手に伝えられる価値を何倍にも高める事が出来ます。

生活者・本人の関係者目線で考える

  • 家族みんな、ここで遊ぶ事を楽しみに遊びの計画を立てています。
  • 孫から「今度は一緒にばあばも行こうね」と、興奮した様子で話してくれた。
  • 遊園地お楽しみ貯金箱としてもう20年、私はこの家でお世話になっています。

本人・親・友人・ペット・所有物(上の例だと貯金箱)という切り口にする事で、実際のサービス利用者に近い身近な人の目線で特徴・ウリを捉える事が出来、相手にどう伝えれば価値を感じてもらえるかを見つける事が出来ます。

その他からの目線で考える

  • アトラクション開発は新しいチャレンジの連続。「嬉しい驚き」を体験してもらえる自信作がやっと出来ました。

他社サービス・関連サービス・協力会社から見た切り口にする事で、第3者から見た価値の伝え方が出来ます。
特に、関連サービス・協力会社というのは、サービスの裏側など企業目線とはまた違う価値の伝え方が見つかりやすいと考えています。

③魚の目で考える

魚の目というのは、時間軸や時代の流れなどを捉えながら考えるという事。
この捉え方が出来るようになると、点と点を線で結び、物事をそれぞれ単一の事象では無くストーリーとして考える事が出来るようになります。

時間軸で考える

  • 若い頃に行った時の楽しさを、改めて感じる事が出来た。
  • お腹の子が大きくなったら、一緒に手を繋いで遊びまわろう。

過去・現在・未来と時間軸を意識しながら価値を見つけていく事で、相手の心に刺さる伝え方が出来ます。
特に遊園地というのは、2世代・3世代で時間が流れていく毎に楽しみ方は増えていくもの。
先程の虫の目と合わせて考える事で、切り口はどんどん見つけられると思います。

体験者・未体験者で考える

  • この体験をもっと早くに知っていたら、遠くに引っ越した友人とも楽しめたのに。

未体験から体験者になっていくという前後の流れで考える事で、相手に対してサービス体験する価値を分かりやすく伝える事が出来ます。

最後に

ここまでご紹介してきた「鳥の目」「虫の目」「魚の目」。
捉え方を変えてみる事で、それぞれ違う切り口が作れる事をご理解頂けたのではないでしょうか。
このノウハウを身に付けたあなたが次にやるのは「実践する事」です。
実践する事で、あなたの中にこのノウハウを血肉として取り入れる事が出来ます。