KAGO creative-idea’s blog

アイデア発想力を高めたいあなたのための、「型」「公式」を『知る』『実践する』ブログです。

【キャッチコピーの公式化】いちばんの見せ場は、残念ながらお見せできない/LIXIL

こんにちは。

私のブログを見て頂きありがとうございます。

今回は、私が気になったキャッチコピーを公式化してみたいと思います。

あなたは新聞を読まれていますか。
活字離れ・インターネットの普及により新聞の購読者数は年々下降傾向です。
日本新聞協会によると、2000年に1世帯あたりの部数は「1.13部」だったのが2014年で
は「0.83部」にまで減少しているとの事です。

新聞の発行部数と世帯数の推移|調査データ|日本新聞協会

購読者数が少なくなっている事は事実ですが、新聞が担う役割は非常に重要だと私は考えています。
なぜなら、インターネット上ではありとあらゆる情報が瞬時に検索する事ができますが、その情報源は必ずしも確実なものではないからです。
Wikipediaは私もかなり活用していますが、全てを鵜呑みにするのではなく、情報源のひとつとして利用しています。
その他の情報と重ね合わせ、どれが正しいのかを見極める必要があるのです。
新聞社によっても主張は違うものですが、情報自体の信頼度は高いと考えています。
だからこそ、その価値を感じて企業は広告出稿しているのではないでしょうか。

その新聞に掲載される広告は、ビジュアル・コピーともにクオリティが高いものが非常に多いです。
特に全段(1ページ)・見開き(2ページ)を使って掲載される広告の質は高いです。
掲載料というコストが高いからこそ、広告制作そのものにもコストを十分にかけて作成されているのです。

今回ご紹介するキャッチコピーはその一つです。

【いちばんの見せ場は、残念ながらお見せできない】

LIXILのタンクレストイレSATISの広告。


とても印象深いコピーだと感じました。
見せ場なのに、見せられない。
このトイレは、見せられない部分に見せ場があるからこそ、商品の価値があるのです。

これを公式化してみると、『対立関係』&『否定インパクト』だと考えられます。
それは以下のようになります。

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●「見せ場」⇔「お見せできない」という対立関係。
●「残念ながらお見せできない」という否定インパクト。
この対立関係が、キャッチコピーに強さを与えているのです。
何より、「見せ場」という強い言葉を見つけた事がこのキャッチコピーの成功に繋がっていると私は感じました。

あなたもキャッチコピーを作る際に、この公式を重ねて使ってみてはいかがでしょうか。

それではまた、次回のテーマでお会いしましょう。